Home > 山行記録(2006年) > 天城山

天城山

日程 2006年4月15日(前夜発)
地域・山域 伊豆・天城山(1406m)
形態 ハイキング
メンバー 清岡、池田、伊藤
報告 伊藤

ルート/タイム

4/15 天城高原ゴルフ場(8:05)―万二郎岳(8:55)―万二郎岳(10:06/10:20)―天城高原ゴルフ場(12:02)

4月15日(日)

4月14日(金)天理22:00 出発。道の駅「天城越え」に到着すると、天城峠登山口 からの登山者なのか数台の車が止まっていた。ここで明るくなるまで約3時間仮眠する。

5:30 目が覚め周りを見渡すと、桜が満開。その向こうに淡いピンクの花びらの天城石楠花が咲いていた。車を降り、近くまで見に行く。関西の石楠花はピンクの色が濃く、情熱的な印象であるが、この地では可憐で優雅に咲いている感じがする。
本日の登山予定は天城高原ゴルフ場〜万二郎岳〜万三郎を経て八丁池〜天城峠までをいけるところまでのピストンであったが、午後より天候が崩れる予報となっていたため、八丁池までのピストンに変更する。
この地に来て、文学に目覚めたわけではないが、天城峠を越える踊り子を慕って旧天城トンネルへ向ってみたくなった。
トンネルに至る道は砂利道、山側は石垣でなか風情がある。早朝であったが、私たち以外にもう一組の観光客が来ていた。
このトンネルの入口は霊がでるとか言うほどミステリーがただよってる。夜は来たくない。折角来たのだからと暗いトンネル(445m)を車で往復する。
トンネルの側面・上部はすべて石積みで造られている。文学的なことよりもこの石工の技術に興味がわく。
ここより約1時間半車を走らせ、天城高原ゴルフ場登山口に到着。
天気は悪くはないが、遠望は望めそうになく風が冷たすぎる。伊豆は暖かいと期待していたが、山の気候の厳しさを再認識させられた。

8:05 登山開始。初めはヒメシャラの登山道が続く。雑木林は。一斉に新芽を吹きだしたところである。その樹林帯を抜け、急な坂を登りきると約1時間で万二郎岳に到着。
展望がないため、水分と写真をとり、小休止後進む。そこからの尾根筋は、天城石楠花の木が一面にあるが、残念ながら開花は1ヶ月あとのよう。今朝、道の駅で写真を撮らなかったことを悔いる。
少し行くと展望のきく小さな岩場にでる。快晴なら富士山が綺麗に見えるところだが、今日は厚い雲と積雪の富士山が重なり、はっきりと見ることができない。しかし、前方には万三郎の山容がはっきり見える。斜面には霧氷が付いている。眼下には西南方向の海岸線が遠くに見えた。
ここから先はアセビのトンネル。花を見る時期になると登山者は多く、踏み込まれた道は深く窪んでいる。雨が降れば沢状態だろう。そんなことを思いながら進むと登山道の右側にブナの巨木があった。大きなコブをいくつも付けた幹は、メンバー二人の両手を広げても届かない。ぐねぐねとした枝が広がっている。期待以上の大木であった。
夜中に名古屋を出発してきた単独登山者と写真を撮り合う。
この先、登坂を上がると万三郎岳の山頂。展望無し。どうやら展望は、万二郎岳下降の岩場しかないようだ。ベンチに腰を降ろし休憩をとるが、寒くていられない。指先がしびれて痛む。ここで登山を中止して下山することにした。
下山道と予定した石楠花コースは植生保護のため、立入り禁止となっているので往路を下ることにして12:02駐車場に到着。
早く下山したので、翌日に予定していた真鶴町の中川一政美術館を訪れることにした。
ここは、真鶴半島自然公園の樹林に包まれ、美術館から相模湾が一望でき、素晴らしいところである。氏の絵は、絵を描かない私でも、エネルギッシュな力強いものを感じる。風景画も多く、凄い作品ばかり。ここを訪れるだけでも一見の価値あり。
この後、修善寺に戻り、佐々木さんの情報にもとづき、狩野川沿い城山対岸のキャンプ適地に行った。そこは広い河原で、菜の花がいっぱい咲いていた。幕営の準備にとりかかっていたら犬を連れた地元の方が通りかかり、今夜は雨が降るから高速架橋の下にテントを張った方がいいと薦められた。

昔のままの天城峠のトンネル

ブナ林の霧氷

巨木のブナ林

天城山頂(万三郎岳)

狩野川畔からの城山


ページの先頭へ


Home > 山行記録(2006年) > 天城山

Copyright(c) 奈良山岳会 All rights reserved.