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鷲峰山

日程 2007年1月28日
地域・山域 鷲峰山
形態 ハイキング
メンバー 宮西、吉田、池田、近藤、伊藤、井上、朝倉、清岡
報告 清岡

1月28日(日)

最近にない多数の会員(21名)の参加があった総会会場の奈良と京都の県境のカトリック野外礼拝センターを9時前に二台の車で出発する。
総会翌日の軽いハイキングとのことで、車で30分位の標高685mの一等三角点の鷲峰山の登山口の宇治田原の湯屋谷へと急ぐ。
この周辺は宇治茶の主要産地で、いたるところに茶畑が広がる。半楕円形に綺麗に刈り込まれた茶樹の畝の形状は地形に沿ってうねっていて、やさしく心がなごむ感じがする。新茶の季節はさぞ綺麗なことだろう。
今日のコースは煎茶の製法を考案し茶祖「永谷宗園」の旧宅の隣にある茶宗明神社の横から小川に掛かった丸木を渡たる湯屋谷コースを経て山頂に到り下りは少し南側の大道寺コースを約3時間弱(歩行時間)かけて歩いた。
平凡なコースであるが里山の雰囲気を留めている。頂上には明治18年に設置されたことなどの説明板のある一等三角点とその3メートル手前には国土地理院によって設置された天測点の、径が50センチ高さが1メートルのコンクリート柱が埋め込まれている。一等三角点の山頂は今まで幾度となく踏んでいるが、このよう光景に巡り合うのは滅多とない。20年前頃にはここから瀬田付近のびわ湖が眺められたのだが、今では立派に繁った樹木で眺望はゼロであった。
その後、北の大峰山と言われている金胎寺の境内の重要文化財に指定されている鎌倉時代の多宝塔などを見学して、寺務所に立ち寄り懐かしい練炭ストーブの周りで熱いお茶をご馳走になりながら、朝食の予定であったお握り一個のつつましい昼食を摂る。本当に散歩のような軽いハイキングであったが、他愛も無い会話をしながらの3時間は新旧会員相互の親睦を図るのには十分で充実したものであったと感じた。

永谷宗園の生家

天測点のブロック柱

重文の多宝塔


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