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綿向山

日程 2007年2月12日
地域・山域 鈴鹿
形態 ハイキング
メンバー 宮西、吉田、辻、清岡
報告 清岡

2月12日(土)

快晴の予報に心を躍らせ、平均年齢60を少々オーバーした奈良山のオールドメンバー4名が今春最後の霧氷に期待をかけ目的地に向けて名阪を走りました。東の空は、陽炎(かぎろい)らしい薄赤色に染まりだし、快晴を保証しているようでした。
見える峰峰には雪らしい白いものが見えません。内心、霧氷があるのか???の気持ちになっている時、「今日は霧氷はあらへんで」の声。それに同調するような声。
しかし、目的地に着く頃になると、綿向山の今日のコースの稜線あたりに白いものが見え出し上部は霧氷が付いているのが確認できました。快晴で気温は少々高めで、陽がだんだん射してきているので、霧氷の花が登る前に落ちてしまうのではないかと不安になり急いで出発することにする。
一時間ほどは杉の植林のぬかるみ道をジグザクに登っていく。5合目の立派な休憩小屋の辺りからぬかるみもなくなり積雪道となる。暫くいくと素晴らしい霧氷の歓迎を受ける。正面登山道は急勾配で積雪期は難渋するので、途中から山頂を目指して尾根筋を直登する。
急坂の霧氷のトンネルを潜り抜けたり、ブナ林と灌木の織りなす霧氷の造形美に幾度もシャッターを切りながら登る。頂上手前の見晴らしの良いところからの雨乞い岳への霧氷の稜線には思わず溜息がでる。
ロートル(老頭児)が一番乗りで頂上へ着いた。春らしく気温が上がり春霞のようで遠望はぼやけているため、目の前の雨乞岳と鎌ケ岳の存在がいやに大きく感じる。残念ながら御在所岳はその背面で見えないし伊吹山などは霞のなかで見えない。
下山路は北尾根をとり竜王山経由の稜線をとることにする。吉田さんの話で下山道は急坂下りとのことで、全員、アイゼンを装着して出発する。暫く尾根歩きであるが、尾根の東側は笹面で雪は無く、西側はブナ林で積雪と霧氷の対照的な景観である。その西側のブナ林の中に「ブナの珍変木」の看板を掲げたまさに名前のごとき木を見つけてパチリ。
急坂を慎重なステップで下りアイゼンを外す。しかし、再び、急坂下りに出くわしたが、さすがベテラン。楽々と下りる。途中、関電の鉄塔がある瘤のような広い砂地の稜線で綿向山と雨乞岳の稜線をみながら、昼食を摂りました。
その美しさに魅了されたのか、来年はもっと素晴らしい霧氷の時期に前夜泊で雨乞岳をピストンしようとの話が持ち上がりましたが。いつものように他愛の無いおしゃべりをしながらの期待どうりの楽しいハイキングでした。

五合目の休憩小屋

霧氷樹林帯の登り

霧氷のトンネル

雨乞岳への稜線

頂上での記念写真

正反対の景観

ブナの珍変木


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