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銀杏峰&荒島岳

日程 2008年3月15日〜16日
地域・山域 奥美濃
形態 ハイキング
メンバー 辻、伊藤、清岡
報告 清岡

ルート/タイム

3/15 登山開始(9:40)〜仁王の松(10:40)〜1150mピーク(11:40)〜銀杏峰頂上(12:30/40)〜1150mピーク(13:35)〜駐車場(14:50)
3/16 登山開始(6:30)〜リフト上(7:15/25)〜シャクナゲ平(9:00/20)〜荒島岳頂上(10:35/55)〜シャクナゲ平(11:50/12:15)〜リフ ト上(12:55/13:00)〜駐車場(13:20)

3月15日(土) 銀杏峰

1400〜500mの山に囲まれた大野盆地の中心部の大野市の市街から南に約10キロメートルの所にある1440メートルの山で、冬季は4〜5メートルの豪雪で広い山頂周辺の低木が雪に埋もれ広々とした雪面になることと、そこからの雄大な展望で人気がある山である。
一昨年の暮、荒島岳の山頂でお会いした地元の山岳会の方の勧めで目にとめた山で、昨秋には紅葉を兼ねルート調べに登ってから、雪積期の登行意欲が高まっていた。
今回は連休を利用した、翌日の荒島岳とのペア登山である。
奈良を6時前に出て登山口の宝慶寺いこいの森キャン部場の駐車場に9時20に着く。道路や駐車場は除雪がいきとどいているが、標高460mの登山口周辺でさえ7〜80センチの積雪で、これからの登山が楽しみになってくる。
しかし、奈良を出るときは快晴のよい天気であったが、日本海側、特に山間部の天候の回復は遅く、登山口では時々霧雨が降るようで山頂方向はガスが立ち込めている生憎の天候であった。
秋に下調べした、姿かたちの良い松の多い名松コースを辿り登り始める。ここ数日の陽気と昨夜来の雨で雪面はかなり緩んでいるので慎重にステップを進める。
いかにも春山の気分を感じさせるナラやブナの木の周りのには深い空洞があいている。覗き見ると背丈以上もある深さである。緩急のある尾根筋であるが途中1150メートルの所に小さなピークがあるり広い雪面となっている。
そこから少し下り一気に約300メートルの急な尾根筋となる。喘ぎ喘ぎ登っつて行くが天候の回復は遅く、山頂付近になるにつれた強風が吹いている。
山頂の広い雪面ではガスが掛かり他の登山者が一瞬見えなくなる悪いコンデションのなか踏み跡をフォローしながら祠のあるピークに12:30に着く。期待した展望もなく写真撮影を早々に終え捲土重来を期して下山する。
下山途中、I嬢の長尺の美脚、じっちゃんの短脚が何回か付け根まで落ち込むトラブルに苦労しながら、スピードを上げられずの下山を強いられた。

その後、翌日の登山口の勝原のスキー所の駐車場に移動してテントを張り、明るいうちから宴会となる。夕食の焼きそばの準備に掛かり、K氏が野菜類を冷蔵庫に忘れてきたことに気づき、野菜なしの焼きそばとなる。パスター風日本焼きそばはなかなか乙な味でした。

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登山口の駐車場

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尾根筋の登り

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小ピークからの尾根筋

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山頂にて


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3月16日(日) 荒島岳

7時過ぎ就寝したため朝早く目覚める。外は満天の星空である。テントのフライが風でバタバタなっているが外にでると大したことはなく外気温も8度と暖かい。
勝原のスキー場は規模が小さく人気がないようで廃止同然の状態になっている。そのスキー場のゲレンデを6:30に登りだす。長年使用されず赤錆びているリフトの終点まで滑降コースを抜け325mの標高を45分で稼ぐ。二日目で体調が良くなっているようであるが、朝一の急登はえらい。
リストの少し向こうに荒島岳の登山口のステンレス杭の道標が立ってあるが雪で半分ほど埋もれている。今日もかなりの残雪があるようだ。
おおきなブナが多い尾根筋をすすむ。気温が高い割に雪面は固く昨日よりはるかに歩行が楽である。途中でスキーやを一人追い抜く。このスキーやとは下山の最後まで何回か出会うチャンスがくる。スキーで滑り長時間の休憩をとり、煙草を吹かしながらのんびりと休むスタイルの登山スキーを楽しんでいる。沸かしたてのコヒーの差し入れを受け感激する仲に?
快調なペースで進がシャクナゲ平(1225m)手前の15分の急直登には顎が出た。そこからいよいよ荒島岳の核心部の尾根筋にかかる。アイゼンを装着して慎重にステップを切っていく。頂上までは大小5つのピークがあるり確実なアイゼンワークが強いられる。
例年にないような積雪でほとんどの灌木が雪面に埋もれているので歩行の邪魔物はなく、高度を上げるにつれて素晴しい展望が開けていく。正面には経ケ岳、大長山、赤兎山から三の峰への稜線が。
そこから別山へさらに白山の主峰へ。遠く乗鞍岳や御岳が見え、昨日の銀杏峰の頂上の広い雪面が右に輝いている。快晴無風。登山冥利に尽きる、とはこのことかと思われる。
頂上で十分の写真をとり下山にかかる。
核心部のピークの尾根筋の下山は一歩づつ慎重にステップをきりバランスをとりながら降りるが、シャクナゲ平からは雪面を蹴散らすような勢いで一気に下山する。
標高差1175m登り4時間、下山2:30(何れも休憩含む)

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勝原スキー場駐車場

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シャクナゲ平からの大小のピーク

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頂上付近の登り

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白山の遠望


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