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コブシ峰(1410m)

日程 2008年5月21日
地域・山域 大台ケ原
形態 ハイキング
メンバー 朝岡、高岡、伊藤、清岡
報告 清岡

ルート/タイム

5/21 駐車場発(8:05)〜コブシ峰(11:00/40)〜駐車場着(14:40) (歩行時間:6時間)

5月21日(水)

コブシ峰は大台山系の南部尾根に位置する二等三角点のピークであるがピークらしくない峰である。その峰周辺は裸の赤土で高原状になり眼下に東ノ川の坂本ダムが、西に大峰山系が大パノラマに展開している隠れたスポッツと言える。
大台駐車場から直線距離にして約4.5k、歩行距離で約6kの位置にあり、高低差は約200メートル、ほとんどは木漏れ日が気持のいい新緑の樹林帯に覆われ、このシーズンでは溜息の出そうな可憐なシャクナゲの花が到る所にあり、赤、白ヤシロも多い人気が出そうなハイキングコースである。
ところが、おっとドッコイである。このコースは今回が三回目であり、今までの経過から地形図と磁石を携えながらにも関わらず、正しいルートをトレースすることができず一時間ぐらい時間を浪費する苦労をする山行となってしまった。
今回は、I譲の平日休暇に合わせた山行で他の参加者がないのかと心配していたが、珍しくA氏と急遽休暇がとれたT氏の参加を得てにぎやかになった。駐車場では気温12度、カラッとした爽やかさで少し肌寒いようであったが全国的な晴天とのことで、絶好の日和だ。東大台の周回コースから南の尾根道に入るが、昔は尾鷲辻の朽ちた道標があったが今は、立派の吾妻屋の休憩所が出来ている。
そこには、コブシ峰への案内はない。また、コースのどこにもこの種の案内標識に類するものは皆無である。このことからしても、玄人好みコースであることが伺える。
一旦、このコースに入ると大台特有の原野林になる。やぶ漕ぎを強いられるようなものはないが、けもの道や踏み跡程度の道を含めていたるところにルートがある。尾鷲から行き来した昔の街道らしく幅1〜2メートルの道があるにはあるが荒れ果てて所々消えている。
この旧尾鷲道と思われるルートをフォローしたがために最短コースから逸れる結果になったが、コブシ峰の手前の登りのピーク辺りまでは、写真撮影以外は休みなく何とか順調にペースを上げていった。その辺りからK氏が写真を撮ったり、尾根の偵察やらに道草をしたりでグループから離れ遅れた単独歩行になった。遅れたK氏は磁指どうりにそのピークを直登して、遅れを取り戻すようピッチをあげコブシ峰の二つ手前のピークに息を急かして着き、グループが遅れたことを心配しているだろうとオ〜イ、オ〜イのコールを送るが返事がない。後で分ったことであるが、三人組は立派のルートにそってK氏が直登したピークの右を巻き南へ進まず西方向に進んでしまった。そこでかれこれ30分前後のロスをした。
帰りも、そのピーク周辺で、つい先ほど歩いたにも関わらず、さまようロスを20分ほどしてしまつた。その他にも少しルートをそれて修正を強いられることが数回あった。
このように、合計1時間ほどもルート修正に時間をロスする苦労した山行になってしまった。
しかし、今回のルートは本来の登山である自分で地図と磁石で方向を定めて目的地を目指すトレッキングの楽しみと緊張感(不安感)を十二分に与えてくれた。
皆様もぜひこの体験をご経験されては如何でしょうか。

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しゃくなげの蕾

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赤ヤシオ

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白ヤシオ

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坂本貯水池

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大峰山系の大パノラマ

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コブシ峰の二等三角点前で

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ルートの一コマ


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