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塩見岳

日程 2008年12月29日(前夜発)〜31日
地域・山域 南アルプス
形態  
メンバー 米原、豊田、宮西
報告 宮西

ルート/タイム

12/29 テント場(8:34)〜塩川小屋(9:18/37)〜尾根取り付き(11:05)〜5/10急登終り(12:18)〜7/10の上(13:55)〜83/100(14:45)〜三伏峠冬季小屋(15:50)
12/30 三伏峠(5:45)〜塩見小屋(9:28/50)〜西峰(11:10)〜東峰往復休憩(11:40)〜塩見小屋
(12:30/50)〜権右衛門山越えたところ(13:55)〜本谷山(15:00)〜三伏山(16:00)〜三伏峠小屋(16:15)
12/31 三伏峠小屋(8:00)〜5/10急登始まり(9:00)〜塩川小屋(10:00)

12月29日(月)

年末は天候が悪いとの予報どおり、金曜発ではピークハントの日が天気が悪そうなので、土曜夜発に変更した。名古屋高速を使ったら松川ICまで3時間半で行く。林道は樺沢から上部は凍っている。チェーンをつけてないのでこれ以上はやばいというところでテントを張って寝た。次の日は三伏峠までなのでゆっくり出発した。
塩川小屋でわかんをデポして河原を歩く。右岸から鉄の橋を渡って左岸を歩き木の橋を3回渡り急登の取り付きに着いた。
ここからひたすら我慢の登りが続く。かなり荷物を軽くしてきているとはいえやっぱり重い。
鳥倉林道からの合流点に9/10の標識があり、もうちょっとのはずなのにさらに急登は緩まない。ビール、すきやきと心で楽しみにしながらやっと三伏小屋に着き、ともかく冬季小屋が空いているか見に行く。
入り口に6-7人用の大きなテントを小屋に張っている。ラッキーなことにその奥の部屋は一人だけ。隣に張らせてもらうことにした。これで寒さはかなりしのげる。
本当は雪の中に張るべきだけど、このところ厳冬期の山行から遠ざかっていたので、快適な夜が過ごせる方が勝ってしまった。
 夜は得意のすきやき。冬山での野菜はおいしい。シュラフはメッチャ快適。足先も暖かかった。

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塩川小屋前の登山口

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三伏峠からの塩見岳

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三伏峠


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12月30日(火)

2日目は3時半起床、出発がパーティの最後になったが、何とか暗いうちにヘッドランプを点けて出発した。トレースは明瞭につき、ラッセルの必要もない。
先行者の灯りが本谷山の中腹からチラチラ見える。空が白んでくると富士山が見えてきた。
コースはほとんど夏道通しである。塩見小屋手前で樹林が切れ、アイゼン装着。私は研磨のあとのちょっとしたトラブルで二人を15分間待たせてしまった。
天狗岳は問題なくトラバースする。夏道がかなり出ていて、細い雪稜状態だった。いったん下ってコルに出、ここから塩見岳本峰の岩場に取り付く。
岩場は雪の状態次第で難易度はかなり変わるが、幸いなことに非常にコンディションの良い時にあたった。出発を1日遅らせたのが功を奏したのか。
岩場には雪が詰まり、心配したほどの登下降にはならなかった。ロープも持っていったが使わずじまいだった。
山頂では360度の素晴らしい展望。富士山、北岳、仙丈などの南、北、中央アルプスとすべて見える。西峰から東峰へと往復し慎重に下降した。
やっと緊張感から開放された塩見小屋の前で大休止。これであとは長い距離をひたすら歩くだけだ。ここで出会った男性のパーティは宮崎、福岡などの九州から車で来た人たちだったが、私たちが女性ばかりと知り驚いていた。たしかに女性だけのパーティが冬山にいることはあまりないなー。今日は計5パーティくらいか。
帰り道は歩けども歩けどもなかなか三伏峠に着かない。特に本谷山のピークまでがなかなかだった。往復10時間半もかかりやっと小屋着。無事に帰ってきた喜びでその日のお酒はまた、格別にうまい。

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縦走路からみた夜明けの富士山

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雪に埋まる塩見小屋に到着する

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北アルプスを遠望する。手前はトラバースした天狗岳

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塩見岳山頂の3人

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塩見岳から仙丈岳(?)方面を望む

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塩見岳東峰と背後に聳える富士山

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塩見小屋から見上げる天狗岳と塩見岳


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12月31日(水)

翌朝外へ出ると、夜はかなり雪が降った様子だった。一日遅れだったらまた、むつかしさは変わっていただろう。
下山は早い。2時間で塩川小屋まで下り、さらに車に着くとタイヤチェーンを付けて大鹿村手前まで走った。松川の町で食事をしたかったけど、ガソリンスタンド、美福の「ごぼとん丼」などみんな休みだった。あとでテレビで知ったけど、あのへんは大晦日は正月らしい。
この数年正月休暇のアルプスへ行ってなかっただけに、アルプスの冬山はやっぱりいいなと再認識した。

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