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稲村ヶ岳

日程 2009年2月8日
地域・山域 大峰
形態 ハイキング
メンバー 清岡、辻、池田、伊藤
報告 伊藤

ルート/タイム

2/8 母公堂(8:00)〜法力峠(9:00)〜小屋(10:30/11:00)〜稲村ケ岳(12:00/15)〜小屋(13:10)〜母公堂(15:30)

2月8日(日)

虻峠を越えても雪はなく、泥川の旅館街にも雪はない。駐車所に着くころになって少し雪が見られるようになりました。この分だと今日は積雪も少なくスムーズにピークハント出来ると期待が持てました。登山道入口からしばらくは所々に溶けた雪が凍っている程度でしたが、進むにつれてだんだんと雪が多くなってきました。
法力峠までは十分踏みならされ歩きやすい登山道です。峠からしばらく進むと雑木林の雪がなくなり、登山道もわずかな雪が残っていましたが、その先数百メートルは雪が溶けてなくなっていました。
しかし、その先からは残雪が徐々に見られ、進むにつれ多くなってきました。十分踏みならされ、よく締まった状態でアイゼンとピッケルの助けを必要とせず注意しながらトラバースを進みました。
稲村小屋の少し手前の急斜面は、アイゼンとピッケルで安全に通過しました。他のパーティの方はステッキのみで通過していましたが、十分な対応をすることにしたので何の不安もなく小屋に着くことが出来ました。
先着のI氏とT氏は小屋のすぐ横で、湯を沸かして待っていて下さいました。K氏は、二週間程前にジョギングで痛めた左足の調子が悪く5分ほど遅れて到着。
昨日の銀杏峰では、かなり遅れてピークを踏まれ、今日も調子が悪いようでした。
朝から風はないものの天気が今一で、小屋に着く頃は更に悪くなっており、風も少しずつ強まり、雪が一瞬舞うような状態になってきました。(マイナス3℃)そのような状態でもあり、メンバーの気持ちは今回もここまでかというモードになっていました。
K氏に、ピークハントするか聞くと、「行こう、あとはキレットの状態だけや」とのことでロープとシュリンゲを準備しました。そして、コーヒーで暖をとり出発。小屋から先は積雪の状態も変わり、多くふかふかの状態でしたがトレースがついているので助かりました。
大日のキレットからのトレースは夏道より上部で、雪面の最上部の岩が手で届くところについていました。トレースは、よく踏み込まれて崩れることもない状態でしたが、慎重に難所を越えました。いよいよピークに立つことができる期待が膨らんできました。
そこから先も、夏道を外れて稲村ケ岳の稜線に登り、稜線伝いに頂上を目指すトレースが付いていました。少々、シャクナゲや雑木の間を藪を漕ぐように進む苦労はありました。丁度12時に頂上に到着。久しぶりの雪積期の登頂で感激です。
いつの間にか風は止み、空が明るくなり、午前中の天候が一変してきました。青空の広がる下で、谷筋の美しい霧氷やスナップをとり下山しました。

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小屋付近のブナ林

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大日キレットのトラバース

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キレットを過ぎた辺りのトラバース

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稲村ケ岳山頂にて

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稲村ケ岳付近の霧氷林

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霧氷のブナ林


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