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横山岳

日程 2009年4月24日
地域・山域 滋賀・湖北
形態 ハイキング
メンバー 伊藤、清岡
報告 清岡

ルート/タイム

4/24 駐車場(8:30)〜鳥越峠(9:20/35)〜横山岳(西峰11:30/40)〜横山岳(東峰12:10/13:00)〜林道(14:20/30)〜駐車場(15:00)
歩行時間(含休憩)6H30

4月24日(金)

当初は、土曜日に5名で出掛ける予定であったが、雨の予報で一日繰り上げたため二人となってしまった。
M嬢を拾い奈良を5:50に出発。木之元のI/Cでおり杉野の部落を通り8:10に登山口に着く。
横山岳登山は春の定番コースの一つにしているが、特に、最近、登山道や標識の整備が進んでいるようだ。急登のきついコエチ谷から三高尾根をとり頂上に至るコースより、白谷からの滝コースをとり頂上に登り、下山は比較的なざらかでイワウチワの群生やブナの原生林のすばらしい東尾根をとるコースが一般的になっている。
しかし、いつものようにコエチ谷から入ることにする。コエチ谷の短い林道に入るとさっそく早春の花達の歓迎を受ける。例年はこんな所でたくさんの花を見ることはない。とくに、山吹の花、ミヤマハコベ、イチリン草や名前の出てこない花たち。
今年は雪解けが早く暖かであるので咲く時期が早いのかも知れない。昨年は同時期の20日に来ているのに。谷から最初の急登の道の両側の花も少し様子が違うようである。
その予感が的中した。例年は足の踏み場もないほどカタクリとイワカガミの群生の三高尾根だが、今年はほとんどの花達は華やかな公演を終えていた。ところどころに、申し訳なさそうにポツリポツリと盛りをすぎたのが散見できるだけだった。
しかし、全山を覆うブナ科の樹木の新緑が鮮やかに進んでいるのがうれしかった。標高が増すにしたがいブナの芽吹きが、まだ小さく可憐な「葉っぱ」から蕾のような形をして一斉に上を向いいる「かたい芽」に変化している。樹木が生きていて外部の環境に順応しながら成長しているのがよく分かる。そして、東尾根を下山するときの標高900〜800m辺りのブナの原生林の景観は圧巻であった。
豪雪地帯の樹木は雪の重さで根っこが曲っつているのが一般的であるが、その尾根のわずかな地域のブナ達は、選りすぐったように根っこが曲らずに樹径が平均40〜50センチメートルで樹高が20〜30mの高さで真っ直ぐに天を衝いて立っているのである。
その数、数千本から多く見積もって万本に達する多さである。
また、その東尾根では、登ってきた南面にある尾根より残雪の溶けるのが遅かったようで、イワカガミの群生が花の最盛期をむかえていた。
諦めかけていた花の一つに下山途中で出会えたのは僥倖であった。
今日の天候は風もなく薄曇りで展望は今一であったものの、頂上尾根からは南の方向には琵琶湖が、また、小さく竹生島が、北の方向には大きな白山の山容が遠望でき、一度から数回登っている近くの懐かしい思い出の山々も確認もできた。
まだ、足を少し気づかいながらのハイキングであったが、コースタイムと同じペースで歩けるまでに回復した、新緑を満喫する長閑な一日であった。

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三高尾根の新緑と山桜

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残っていたカタクリ

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トリハイカリソウ

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イワカガミの群落

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山頂からの琵琶湖の眺め

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東尾根のブナの原生林


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