赤井谷2日目(記録:S)
11/10 6:50幕営地→9:10深仙ノ宿9:50→10:30かくし水10:40→11:00古田の森→12:25太尾登山口→御所の里解散
4人用テントにて女性4人で就寝、出入口がファスナーではなかったので出入りの音に気付かず、近くで鹿が鳴くこともなく(多分)、静かでよく眠れた。
6時スタート予定、ゆっくり準備できるよう4時起床。テントの横でゆっくり朝食、身支度を整えテント撤収。ペグを数えながら私が7本回収し、女性4人でテントをたたむ。…ペグは何本?え、8本?!周囲を探すが無い。再度テントを広げ、その周辺で徹底的に探すが無い。弁償するしかないと腹をくくったところで「あった!」の声で安堵して、女性4人でテントを分担してザックに仕舞う。周囲の立派な木や、美しい流れに名残を惜しみ、忘れ物がないか点検して幕営地を離れる。
予定時間を過ぎ6:50頃、リーダーの後に続いてゆったりと行動開始。薄日が差して広やかな谷の紅葉が美しい。小さな渡渉を1~2回、地図でもわかる渡渉を1回。あとは沢を左に見ながら薄い踏み跡をたどって緩やかに高度を上げる。
やがて足元に背の低い笹が広がり、濃いガスも漂い始めて大峰らしい景色となる。靡かと思うような大岩を過ぎると空が広くなり、大峯奥駈道への合流も近いと思い心が躍る。
尾根から左に少しそれると青い小さな屋根が見える、深仙の避難小屋だ!ここか、ここに出るのか。
避難小屋で休憩。予定通り釈迦ヶ岳に登るか?自分はもう山頂は行かなくてもいいなぁとリーダー。みな同じような雰囲気で、ガスが濃くなり気温も下がってきたので山頂は目指さずに下山することになった。かくし水へと道を取るとトラバース右手に石碑があった。「伊富喜秀明師入定之地」とある。リーダーより断食修行されたかたの入定の地と説明を受ける。ここは信仰の山なのだ。
かくし水からの稜線では時雨交じりの風が冷たく足早に進む。登ってくる二人連れから少し下で熊を見たと聞く。注意しながらさらに進み、古田の森を過ぎると青空がのぞき始める。P1434の下で風を避けて最後の休憩。向かい側に見える山肌の紅葉が美しい。まもなく太尾登山口に着き下山。3台に分乗して戻り、御所南P「御所の郷」で軽食を取って解散。
行ってみたいと思っていた赤井谷、なかなかいけないところだったので、奈良山岳会に入ってよかったと思った。鹿の角をいただいた。思い出にキーホルダーに作ってみようかな♪
幕営地付近の立派な木 深仙宿の手前の岩、靡のような貫禄
深仙の避難小屋で休憩
太尾への下山はガスと時雨交じり