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御在所岳・藤内沢3ルンゼ

日程 2007年2月18日
地域・山域 鈴鹿
メンバー 福本た、福本ひ、小谷
報告 小谷

2月18日(日)

朝から雨。中止にしましょうか、ということになった3ルンゼ行きだが、現地の天気予報をネットで見ると、どうやら雨は止みそうということで、やはり行きましょうか!となる。
私にとって初めてのアイゼン登山。どうしても行きたかったので、中止にならず良かった!と、ウキウキ気分で針インターへ向かう。
7時インター集合。そこから車で1時間とすこし。鈴鹿スカイラインの入り口に到着。すでに車が十台程止まっていた。冬期はスカイラインが閉鎖されているので、ここから歩かなくてはいけない。朝からの雨はすでに止んでおり、ところどころ青空も見られた。
アスファルトの道を20分程歩いて、やっと登山道裏道の入り口。ここから1時間弱で藤内小屋へ到着。御在所はこれで3回目。初めてきた時は、藤内小屋まで来るのがかなりしんどく、”もう、これ以上歩けへん‥‥”と思ったが、わりと楽に歩けた。少しは歩く体力がついて来たのだろうか?藤内小屋で少し休憩し、再び歩き出す。ちらほらと雪が積もっているのが見られた。
20分程歩くと、”ロッククライマー以外は立ち入り禁止”の看板が立つ地点に到着。藤内沢の入り口である。雪が溶けて、思ったより岩が出ているらしい。水もちょろちょろと流れ出している。
いよいよアイゼンを装着。初めてつけるアイゼンに、悪戦苦闘する私を不安そうに見つめる福本(ひ)さん。付け終わった後、しっかり装着できているかチェックしていただく。なんだか岩の上に立つとつるっと滑りそうで怖い‥‥恐る恐る立ち上がると案外、滑らないものである。
福本(ひ)さんにアンザイレンしてもらい、出発!一番後ろからは、福本(た)さん。雪と岩が入り交じる藤内沢をゆっくり登ってゆく。アイゼンを付けて雪道を歩く時は、普通に歩く時と違って一歩一歩を確実にしっかりと踏み締めて歩かなくてはいけないよ!と教わる。なるほど、何気なく足をおいてしまうと、つるっ!と滑ってしまうのである。
福本(ひ)さんがつけた踏み跡を忠実にたどる。力いっぱい?ッと踏み込む。緊張しているせいか、全身に力が入りぎこちない動きである。振り返ると、思った以上に傾斜のあるところを登っているんだなと驚く。
簡単な岩登りの場面でも、いつもなら簡単に踏み込めるところ、怖くて踏み込めない福本(た)さんに後ろから押してもらいながら、少しずつ高度をかせいでゆく。
雪道にところどころ空いている穴を覗いてみると、下には水が流れている。ってことは、ここって小さな川のようなところに氷がはってその上に雪が積もっているの?!急に氷が割れて、ずぼっ!とはまったりしなんだろうか?不安に思い、福本(た)さんに聞いてみると、”そりゃ、そんなこともあるよ”と笑って言う。そんなことも、あるんだ‥‥。体はますます固くなる。
一歩を確実に慎重に踏み出すことの繰り返し。単調な作業なのに、何故だかとても楽しい。アイゼンを踏み込む”ザッ”という力強い音と、雪に囲まれて、無心になり登ってゆく。だいぶ登ったところで、大きな氷の滝に遭遇する。ここではアイスクライミングができるとのこと。いつか、私もしてみたい。
少し休憩したのち、滝の左側を登ってゆく。相変わらず緊張はしているものの、少しはアイゼンで歩くことに慣れてきたかな?と油断すると、慎重に足を置くのを忘れてずるっと滑る。油断大敵である。
だんだん岩が少なくなり、笹薮が広がるところを少し登ると一般登山道に出た。ふーっ、と一息。これでもう安心!と福本(ひ)さん。初心者の私を連れて、神経を尖らせていたことであろう。ここでアイゼンを脱ぐ。せっかくなので山頂まで行き、にっこり記念撮影。あいにく霧のため、眺望は得られなかったし、飛ばされそうな程風が吹いていたのでそそくさと退散。さあ!後は下るだけ‥‥。だったのだが、雪道の下り。私にとっては、アイゼンで歩くのと同じくらい難しい。”スキーの要領で降りればイイのよ!”とアドバイスをもらうもスキーの全然出来ない私は、終止へっぴり腰。何度もしりもちをつきつつ、どうにかこうにか下山した。

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