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小津権現山

日程 2009年9月26日
地域・山域 岐阜
形態 ハイキング
メンバー 清岡、高岡、伊藤、近藤
報告 高岡

9月26日(土)

当初は岐阜の鍋倉山の予定だったが、ネットの情報を集めるとこの時期はヒルが出没すると分かった。そこで、上品なお嬢様お二人のこともあり、道の駅の集合地で急きょ協議して、同じ岐阜県の久瀬村にある小津権現山に変更となる。
僕はこの山は10年ほど前に行っているが、展望の良い山でそんなにしんどい思いもせず楽に登れた記憶があったので提案したのだが、これが食わせ物だったと後でわかることになる。
その一つ目は、杉谷林道を利用すれば標高450mの登山口まで車でいけるのだが、あいにく工事のため通行止めで、仕方なく標高200mの小津の集落にある白山神社から登ることになる。そのおかげで、往復1時間分余計に歩くことになった。
10時に出発するが、樹林帯の中をいきなりの急登だ。無風状態の中、全員いっせいに汗が吹き出す。な、何なんだこの暑さは!そうです。その二つ目が時期はずれの異常な気温だ。林道の終点に付く頃には、全員がシャワーを浴びたみたいに服はぐっしょり。秋のさわやかな風を浴びながら快適に登れると思っていたのに目算がはずれた。
さらに樹林帯に中を息つく間も無く延々と登りは続く。登山地図を見ると、頂上までは高尾山と前衛峰の二山が控えており、アップダウンを繰り返さねばならない。考えただけでこちらの方がアップアップでダウンしそうだ。お三人さんの目を見るのが怖かった。
とはいっても標高が上がり少し風が吹いてくると、休憩で体を休めると汗がすっと引いてくるようになり、僕もホッとした。
登山道は一部を除きよく整備されており、岩稜帯などの険しいところもなく歩きやすい。また樹林帯は自然林で、紅葉の時期はさぞ美しいだろうなあ、と想像される。また林道が通行止めの影響か?登山者はひとりもなく貸しきり状態で、鳥のさえずりや鹿の鳴き声等が聞こえるだけで、静かな山歩きが出来た。
出発が遅かったので高尾山で昼食をとり、14時にやっとの思いで頂上に到着。ここは白山神社奥宮の祠が立っている。これまでの樹林帯が一変して、美濃の山々が一望できる大展望が待っていた。遠かすみがかかっていたので、御岳や乗鞍までは見えなかった。だが、苦しい登りのあとにごほうびが待っていたので、疲れは吹き飛んだ。
K嬢手作りのケーキとI嬢のコーヒーで至福のひと時を過ごせた。
その時ただ一つの興ざめは、こんなカラカラの頂上でヒルが一匹ご登場。お嬢さんたちはキャッキャでヒルもひるんでしまって、その一匹のみで出てこない。暑い時期はこのあたりの山はご用心あれ。
下山が遅くなったので、滑りやすい急な坂道を走るように駆け下りた。この前の笠が岳の時に足通でリタイアしたK嬢も、僕の後ろにぴったりと付いてきた。体はもう大丈夫なんだよ、とアピール全開のようだった。ただ、下山の途中で、笹薮のほうからザワザワと獣が動く音がした。そういえば登山口で熊出没と看板があったなあ。
この前の乗鞍の熊事件のこともあって、全員震え上がる。声を出したり杖で音を出したりしながら、恐る恐る歩く。そのうちまた早足で駆け下る。
16時に無事下山。お互いの健闘をたたえる。神社の境内では里人達が何枚ものむしろに一杯のとちの実を広げて作業していた。のどかな山里風景だった。

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木漏れ日の登山道

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頂上でのポーズ

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遠く能郷白山方面の山々

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乾している栃の実


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