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大山

日程 2009年10月29日(前夜発)
地域・山域 大山
形態 ハイキング
メンバー 高岡、清岡、伊藤
報告 伊藤

ルート/タイム

9/29 (前夜発蒜山SAで仮眠)
駐車場(7:30)〜中宝珠山(8:55)〜上宝珠山(9:20)〜元谷分岐(10:05)〜ユートピア小屋 分岐(10:20/30)〜三鈷峰(11:00/45)〜ユートピア小屋分岐(12:00)〜元谷分岐(12:10)〜駐車場(13:30)

10月29日(木)

大山は弥山への夏道を利用して冬季を含めて数回登っていますが、大きな山なのでそれ以外のルートにも良いコースがあるとのT氏の話を聞き、この紅葉のピーク時に案内をお願いしました。期待以上の素晴らしい紅葉との出合いと、いつも登っている山を違う角度から眺める素晴らしさを味わった大満足の山行でした。
平日であり朝が早かったので登山口の大山寺の広く緩やかな参道は観光客もなく静かでいい雰囲気でした。その先にある国の文化財になっている大神山神社奥宮の階段を登り切った右端に宝珠越への登山道があります。山域に神社や仏閣のある雰囲気にふさわしく樹齢何百年の大きな杉があり、紅葉し始めたブナやナナカマド、他いろいろな広葉樹林のある森の中です。宝珠越(下宝珠,中宝珠、上宝珠)の尾根に出るまではかなり険しい急登の岩がでてきます。しかし、尾根にでるとまた紅葉の美しい自然林になります。
中宝珠越と上宝珠越を越えるまでブナ林の間から、今日登る三鈷山の逆光のシルエットや元谷を隔てた大山の北壁のシルエットが見え、紅葉とのコントラストが最高に綺麗でした。上宝珠越にでると目の前に西側に切れた三鈷山が大きく見え、右への稜線にユートピア小屋、更に天狗岳から大山の主峰・剣ケ峰への稜線が走り、元谷を隔てた夏道の紅葉した稜線が大山寺に落ちているのが一望できました。
一息いれてからユートピアの尾根まで一気に登りました。そこから眺める大山の北壁の斜面は ナイフで削ったように迫力満点です。ユートピア小屋に立ち寄った後、三鈷山へ続く尾根道を登っていきます。この山は西と東側が切れていますが尾根道は最後の所が少し危険ですが展望の良い尾根道です。
頂上には数名休んでいましたが間もなく我々だけになりました。貸し切りの静かなピークで昼食をとり眺めをゆっくり楽しみました。特に、三鈷山の東側は紅葉した広い樹林が遠くまで広がって、その先に高原野菜を栽培している緑の畑が続き、更にその先に、刈りとった田んぼがカードように並んでいるのが印象的でした。
T氏はいろんなルートを登っておられ、次はこのルートをあそこの避難小屋で一泊してなど楽しい次の計画を聞かせてくださいました。
上空は快晴でしたが遠くの下の方は霞がかかったようでした。いつもなら見える日本海や海岸線の美しい景色はほとんど見えませんでした。
休憩後、元谷の急な砂すべりを降りました。驚いたことに谷筋には1メートル以上の厚さの大きな雪渓ブロックがありました。険しい北壁から雪崩た雪がコンクリートのように固まり一夏過ぎても溶けていません。
元谷は35度前後かと思われる急勾配の砂利道で一歩足をだすと2〜3メートル砂が流れて砂利に埋まった登山靴が滑って行きます。靴に小石や砂が入るなど悪戦苦闘の下山となりました。
しかし、この谷の紅葉の美しさは言葉では表現できないほどです。谷の途中から右の林に入り神社に至る道を下り、朝通った神社の参道に降りました。平日でしたが参道あたりは紅葉狩りの観光客で一杯でした。
帰り道、元谷川にかかった橋から、険しい北壁、剣岳に似た形の三鈷山とその裾野に広がった紅葉を眺め、晴天に恵まれたトレッキングができたことに感謝しました。

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大山寺への朝の参道

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大山寺付近の大樹の森

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紅葉樹林越しの大山の北壁

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上宝珠越えからの三鈷山

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ユートピア小屋からの大山北壁

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三鈷山ピークで

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元谷上部の紅葉

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元谷の紅葉(中程)


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