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大菩薩嶺(2056.9m)・茅ケ岳(1703.5m)

日程 2009年11月7日(前夜発)〜8日
地域・山域 奥秩父
形態 ハイキング
メンバー 清岡、高岡、伊藤、チョット岳
報告 チョット岳

ルート/タイム

11/7 丸川ルート登山口駐車場(7:35)〜丸川峠(9:20)〜大菩薩嶺(10:40/11:00)〜2000m道標
(11:30/12:00)〜 大菩薩峠(12:25/45)〜ロッジ長兵衛(13:50/14:05)〜駐車場(15:00)
11/8 深田久弥公園駐車場(6:35)〜女岩(7:35)〜茅ケ岳(8:30/9:00)〜公園駐車場(10:20)

 

6日、今日の夜には、大菩薩に向かって走るのだと思うと、仕事をしていてもワクワクする私です。5時20分に退社して、山の行動食を買い揃え、夕食を済ませて6時45分には清岡邸に到着。集合の7時半までは時間があるのと、今、玄関のチャイムを鳴らすと清岡さんが慌てるだろうと思い、時間まで車の中で仮眠をする。
30分ほどウツラウツラとした所で、清岡さんが表に出てこられ、伊藤さんをピックアップしてからとの事で、伊藤さん宅へ…しかし清岡さん忘れ物を思い出し、又、清岡宅に逆戻りした。(前夜発の出発はお互いに慌ただしいのである)
でも、最終集合場所の加茂の高岡さんの駐車場を予定の8時過ぎには出発。
湾岸線を通り、名古屋を過ぎたあたりまで高岡さんが運転、そこからチョット岳が代わり、快調に飛ばして、諏訪SAに深夜12時前に到着。月明かりのなかにも星は見えていて、明日は間違いなく良い天気のようです、高岡さんが手際よくシートを倒し、4人はゆったりと眠りにつきました。

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11月7日(土)

SAで朝食を済ませて、勝沼インターを降りて、大菩薩嶺の登山口となる丸川峠分岐駐車場に到着、既に5台の車が止まっています。
身支度をして、7時半ごろ出発です。丸川峠〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜福ちゃん荘〜ロッヂ長兵衛〜丸川分岐駐車場の時計回りコースを歩きます。
吉野の山と違って、杉や桧の植林を抜けることも無く、最初から自然林の中の歩きで明るくて気持ちが良いのです。唐松の紅葉も見えます、これだけのクヌギ林も奈良の山ではなかなか目にしません。
時々、後ろの方に富士山が見えるかな〜と木の枝の隙間に眼を凝らしますが見えません。1時間位歩いたでしょうか、背後に富士山が見えるようになりました。奈良の者には富士山さえ見えていたら何処を歩いても幸せなのです。(これは私だけでしょうか?)
ぼちぼちと歩き、丸川峠丸川荘の前に9時20分に着きました。ススキの中の峠で、今来た道を振り返れば、どっしりとした富士山が「今日一日、楽しんで帰って下さい!!」と声を掛けているように思ったのは私だけ?
10時40分、大菩薩嶺頂上に到着。展望は良くないとガイドブックに載っていたとおりです、木が邪魔しています。少し休憩の後、記念写真を撮り、雷岩に向かいます。
10分ほど歩けば雷岩に出ました。思わず「ワ〜・・・・・」と叫びたくなる景色です。大菩薩湖が下に見え、紅葉の山が重なりあったその後方に、富士山が雪をかぶって、朝日に輝いているのです、これで今日は100点満点の登山です。少し進み、昼食は2000mピークの看板の所です。岩にお尻を下ろしたところが東京都で、足のところが山梨県だそうです。(お尻の方で税金を払うと、これが本当のケツ税になるのかな?#*@$)バカなチョット岳です、、、。これから歩く先の方が見えています、草原の中を一筋の楽しい道が続いています。(来て良かった〜、高速飛ばして来た甲斐があったな〜)
食事を済ませて12時出発、大菩薩峠までは大好きな富士山が一緒に歩いてくれました。介山荘でお土産を見ましたが、オーナーご夫婦の感じの良い事、何か一つ余計に買ってしまいそうです。孫(男の子)を看ながら楽しそうに商売をしているのです。(羨ましい〜〜孫と一緒に好きな山で……)
峠から軽四輪が通れる程度の道を、福ちゃん荘(1時30分)に下ります。福ちゃん荘からロッヂ長兵衛(1時48分)へは車道を横目に登山道を歩き、ロッヂ長兵衛からV字のようになった落ち葉フサフサの登山道を下ります。2時半頃に団体さん35名が登って来ました。遅い入山なので、「どちらから?」と聞くと、「仙台から」との答えが返ってきました。最後20分ぐらい車道を歩き、出発点の丸川峠分岐(3時)に着きました。
ここで全員OKの予定変更です。

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丸川峠からの富士山

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丸川峠の丸川荘前にて

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大菩薩嶺のピークにて

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雷岩付近からの富士山

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大菩薩峠にて


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明日は、小楢山(1712.5m)の予定でしたが、下山した時間が早いので予定を変更して、深田久弥終焉の山として有名な茅ケ岳(1703.5m)に登ろうとなり、大菩薩の湯に浸かった後、スグに韮崎に向けて車を走らせます。急なことで、今日のお宿はどこかいな、当てがあるようでないような感じで、韮崎の街を眼下に走っていると、トイレがあって南アルプスが正面に見える、良い所が見つかったではア〜リマセンカ!(ヤッタ〜!!)今、夕方の4時20分頃で、テントを張るには夕日があり、すべり込みセーフです。
テントに潜り込む頃には辺りは暗くなり、眼下の韮崎の街は、大きなショッピングモールであろう建物を中心に光り輝き、美しくて得をした気分です。そうこうしているうちに、高岡さん特性のカレーなべがグズグズと煮えてきました。
私なら手を抜いてカレー鍋のスープの素を使うところ、さすが「韮崎テントホテル・シェフ高岡」ちょっと奮発のカレールーを使い、食材は一人お肉200g・白菜・えのき・青ネギ・サツマイモ・ナスビ・シューマイ・おもち・その他(チョット岳、ビールの酔いがまわり、その後の食材分からず)シェフ曰く、カレー鍋は、ぐるぐるとかき混ぜるのが美味しく出来るポイントとか…。チョット岳、ぐるぐる回るオタマを見て、益々眼が回り、酔いが回る次第なのです。
沢山の量で鍋2ラウンドになりましたが、食欲旺盛で殆んど頂きました。
シェフ高岡・・・ごっつあんです。親方、皆さんお休みでゴンス!!(7時半)
ところが、オットドッコイお休みのところ、深夜まで邪魔が入るのです。テントの建てた場所が、南アルプス・富士山・韮崎の夜景のビューポイントなので、アベックが展望台に上がり、喋る喋る…。その夜は3組ほど入れ替わり立ち代りで、喋る以外に何事か起こらないかと、チョット岳の耳がダンボになって行くのです。自分自身が情けないやら、眠たいやらの一夜でありました。

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11月8日(日)

朝4時半に何となく皆さん起き出しました。
相撲部屋の朝は早いのです、いやいや山屋の朝も早いのです。
昨日のカレーちゃんこに、うどんを入れて朝食終了、テント撤収の頃には朝焼けとなりました。
今日も富士山が私のそばに居ます。谷になる韮崎の街を挟んで、以前に登った、南アルプスのあの山この山が、手に取るようです。本当に絶好のロケーションの所でのテント泊になりました。
さぁ〜深田久弥の終焉の山、茅ケ岳に行きましょう。
茅ケ岳登山口を6時40分出発です。既に車は8台ぐらい止まっています。
周りは唐松やクヌギの木が多くて、朝一番ですが明るくて緩やかな道が女岩まで続きます。
時々、振り返り富士山を探しますが、まだまだ高度を上げないと見えないのでしょう。
女岩まで1時間、そこからの頂上までの道は少しきつかったですが、8時半には頂上に立ちました。
無風の山頂、富士山・南アルプス・八ヶ岳・金峰山・遠くに槍・乗鞍も見えています。
頂上で30分楽しんで下山に掛かります。ちょっと下った所に深田久弥終焉の地の石碑があり、特にK氏は手を合わせて拝んでいました。その時チョット岳、石碑の裏側に回り、K氏に「これからも真面目に山行に励み、○欲は棄てて清い心で進むように!」と久弥氏に成り代わり、諭すように語り掛けるとK氏、頭を深々と下げて拝んでいました。
ところが下山途中、先程のことはすっかり忘れて、すれ違う女性がスライクかボールかの判定をする始末、チョット岳も嫌いじゃないので、ついついK氏に乗せられるはめに(笑い)
私達が頂上に一番乗りだったので、下山時は沢山の人とすれ違いました。沼津からの団体50数名など他も含めて、250名ぐらいは登ったでしょう。狭い頂上で争いが起こらないのでしょうか?余計な事を考えながら、美しい唐松林を歩いているうちに登山口に10時18分に降りてきました。
チョット岳の希望で、昼食はやはり、お気に入りの昨日のテント場でしました。この韮崎の高台からの景色を最後に、奈良に向けて帰りの途につきます。
12時前に韮崎を出て、木津の加茂町に着いたのが4時半、明るいうちに帰れました。

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女岩

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茅ケ岳ピークからの富士山

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茅ケ岳ピークにて(背後は八ケ岳)

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気持のいい雑木林


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