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氷ノ山

日程 2010年4月24日〜25日
地域・山域 兵庫
メンバー 伊藤、宮本、清岡
報告 清岡

ルート/タイム

4/24 大久保駐車場(11:20)〜ホード杉登山口(11:30)〜ハチ高原稜線1019m鞍部(12:40/50)〜鉢伏山(13:10/40)〜1019鞍部(14:40/15:00)〜大平頭避難小屋(16:00)
歩行時間:4H40
4/25 避難小屋(6:10)〜氷ノ山越(7:00/10)〜氷ノ山(8:20/50)〜東尾根登山口(10:35)〜駐車場(12:00)
歩行時間:5H40

4月24日(土)

出発前の数日は、全国的に荒模様の天気と季節外れの寒波の到来で心配したが週末は一変して快晴との予報に期待して出かける。
このコースは先月13〜14日に行く予定だったが天候不順で取りやめた山行であるだけに期待が大きかった。しかし、和田山辺りから雲行きが怪しくなって目的地に近づくにつれて雹がフロントガラスに音をたてて降ってきた。大久保の駐車場に着いた時は小雪交じりの本降りになってきた。
登るか一日何処かで沈殿するか迷ったが、暫くすると小康状態になっくる。
それで、上下合羽を着込み様子見モードでコースを変更して、とにかく避難小屋の手前の1019mの鞍部に登ることにして出かける。
そして、その地点で天候状況を見て避難小屋へ直行するか鉢伏山へ往復するか決めることにした。
途中、何回も雪交じりの小雨が降ったり止んだりしたが鞍部に上がる頃には雨は止んで少しは快方に向かっているようだった。
ハチ高原の草原の緩やかなうねりの尾根筋の向うに鉢伏山のピークがそびえている。牧歌的な雰囲気で気持がいい。その誘惑にまけピークをピストンすることとなる。しかし、ゆるい尾根筋も歩くにつれて二日間の水や食料を入れたザックが肩に食い込んでくる。
ザックをデポして空荷で行きたいとの声が上がるが、万が一の心配を避けトレニングを兼ねる前向きな意見が優先した。
尾根筋の眼下に広がるハチ地高原の雄大な景色とその向こうにまだらに雪をまとった氷ノ山がそびえている景色はまさにトレビヤ〜ンだ。
しかし、ピストン後の鞍部から大平頭の上部までの急登は顎がでた。登りきり少し進んだ最高地点に三角屋根の避難小屋がある。
約15u(5x3m)の小さな小屋が鉄骨で高床式にたてられているが、宿泊に利用するにはお粗末である。土足で入る土間(板間)があり真中に小さな囲炉裏がある。そして三方の壁面に3M長さの幅40cm位の腰掛けが5〜60センチの高さに取り付けられてあるだけだ。
早速、コーナを利用して三人が囲む宴会場を設営して酒盛りを始める。ビール、泡盛、日本酒。肴は鴨ロースの燻製、程よい塩加減の枝豆、スルメイカのフライ、おかきなどなど。その後、更にカレーライス、ハンバーグをたえらげる。明日の馬力になることを期待して7時過ぎに就寝。
幅40cmの腰掛の板の上に小屋に常備の厚手の毛布をひきシュラーフにもぐりこむが夜中に落ちないか心配の溜息。
案の定、夜中にドスンと落下音で目が覚める。その音からして彼女だと思い「大丈夫?」「大丈夫です」の返事。その声は彼女ではなかった。


4月25日(日)

5:30に起きる。外は身震いするほど寒い。長い霜柱が小屋の周囲に出来ている。
東の稜線の空は日の出前の朝焼けでとても綺麗だ。朝早くから鶯が「ホ〜オ〜ホロホケキョ」と鳴いている。そして、雲一つない快晴。メンバーの登高テンションは上がっているようだ。
6:10に気分良く出発。アップダウンを繰り返す尾根筋からの景色を堪能しながら予定コースタイムを大幅に短縮して氷ノ山山頂に着く。
ここまでのコースのどこからも目につく山頂の三角屋根の避難小屋が三角点の横に鎮座している。
今回のコースに避難小屋が4か所もあるが、頂上の小屋は一回り大きく、二階に寝るスペースがあり広い。
写真撮影、地図上の山山を確認したり、食したりの大休止の後、東尾根を一気に下る。
下山した近くの道端に清流が豊富に流れている。その側溝で顔を洗い、靴を脱ぎ足湯ならぬ足水をして、今日の疲れをさっぱり洗い流し大満足だった二日間の縦走を終えました。

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ハチ高原と鉢伏山

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ハチ高原の尾根筋

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大平頭の避難小屋

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避難小屋付近からの氷ノ山

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氷ノ山からの鉢伏山

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氷ノ山越え(峠)

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氷ノ山への残雪の尾根筋

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氷ノ山山頂にて


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