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大普賢岳

日程 2010年10月17日
地域・山域 大峰
形態 ハイキング
メンバー 清岡、池田、チョット岳、近藤、手島、太田
報告 太田

10月17日(日)

京奈和自動車道を郡山ICから橿原ICへ向けて南下すると、空気が澄み切っている日には大峰の主峰が彼方に脈打って見える。八経ヶ岳、山上ヶ岳と山座同定をするなかで、ひと際稜線の左に目立って見えるのが大普賢岳だ。今回、清岡師匠より縦走の企画があり、未踏のまま残しておいたピークでもあったので参加させて頂くことにしました。
朝5時45分に奈良市内の最寄り駅近辺で拾って頂き、体験の手嶋さんと共に一路川上村の道の駅へ。7時ジャストに到着し、池田さんチームと合流。ここから大迫の本日の下山地に車をデポし、登山口である和佐又山へ移動。
8時に和佐又より登山開始。今日はワンデイハイクなので、一眼デジにコンパクトデジカメの両刀で用意。天気は晴れ印一色のはずが、厚い雲に覆われ、天候が回復する様子はなし。
前半は、1100mのヒュッテから1778mの大普賢へ徐々に標高を稼いでゆく。1500m日本岳のコル前後から紅葉が鮮やかに色付き始めているのが見えた。石ノ鼻の岩展望からは小普賢、そして後半に歩く阿弥陀ノ森へ続く稜線が真紅に染められているのが見える。
稜線に乗るとやはり風が強くて肌寒い。10時25分に大普賢のピークへ。池田さんの入れて頂いた温かいコーヒーで一服。曇ってはいるが視界は良好。稲村岳と大日岳が指呼の距離で見える。今日は平岡チームが登っているようなので、逆の景色が見えているのだろう。
小普賢岳から阿弥陀ヶ森への縦走路は紅葉祭一色だった。デジカメで絵になる場所でシャッターを切っては、前に進む。皆さんも「ええなあ」「綺麗やなあ」の連発。全面的な紅葉とは言えませんが、錦秋の候という言葉に相応しい景色。何度も書くが惜しむらくは、青空が欲しい、その一点だけ。
伯母谷覗でランチをとって記念撮影のあとは、デポした車を回収するため池田さんと私が一足先に早足下山。13時下山開始し、14時15分に大迫へ。この間は、スギの樹林帯に囲まれているため、展望も良くなく、ひたすら稜線を下っていくのみ。最後の方はどうしても足に負荷がかかりスローペースになってしまいましたが、民家の奥に止めた車が見えホッとする。
この後、下山後の核心ともいえるデポ車の回収を終え、再び大迫へ戻ってきたのが15時ジャスト。そして、タイミングの良いことに清岡さんら4人も時を待たずしてほぼ同時刻に下山。夕方16時頃から急速に天候が回復し、クライマックスシリーズをラジオで聞きながら2時間半かけて奈良市内へ戻るころには、晴れ渡った秋の夕暮れが今日の山行を締めくくってくれました。

累積標高+800m
累積標高−1395m
沿面距離11.2km

【感想】

今回は大普賢岳山行に参加させていただき、ありがとうございました。
以前1人で電車を乗り継ぎバスで大台ケ原に行った時、バスからこの山容を眺め憧れていましたが、自力で登山口まで行く手間などを考えてこれまで諦めてしまっていたので、今回、実際に行く機会が得られて本当に良かったです。
特に印象に残っているのは巨大な笙ノ窟、上の方での鮮やかな紅葉の色や明るくのどかな雑木林、伯母谷覗からの絶景、大普賢岳頂上からの大峰山脈・台高山脈等の展望、初めて足を踏み入れた奥駈道や女人結界(記念に一足だけ越境してしまった)、頂上で頂いた熱いコーヒーなどです。
朝早くピックアップしていただいたのや行き帰り運転なども含め、諸々お世話になりました。初めての参加でしたが、皆さんに親切にしていただいて感謝です。
私は奈良に来て3年経ったところで、もっと関西でも山や自然の中に行く機会が欲しくて、9月末に入会を申込みました。装備は徐々に揃えていきたいと思っています。今年すぐに冬山装備を揃えるのは大変なので、冬に入るまでにあと何度か、山に行けるチャンスがあることを願っています。
手島 記

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大普賢岳手前の長い梯子、よく整備されています

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大普賢岳ピークにて集合写真

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大普賢岳直下より稲村ヶ岳

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大普賢を小普賢に向かって降り切った場所で振り返ると見事な紅葉でした

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阿弥陀ヶ森で発見した山岳会の大峰リレー縦走のプレート

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伯母谷覗より大普賢岳をのぞむ

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本日のコース標高図


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