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池木屋山

日程 2010年12月12日
地域・山域 台高
形態 ハイキング
メンバー 辻、平岡、手島、清岡
報告 清岡

ルート/タイム

12/12 自宅(5:30)〜川上道の駅(7:00/7:30)〜北股川林道崩落個所(9:00/9:10)〜林道終点(9:50)〜千里ガ峰(11:40)〜奥の平峰(12:10)〜池木屋山(12:55/13:40)〜奥の平峰(15:00)〜林道終点(登山口)(17:10)〜崩落個所(駐車箇所)(17:55)〜自宅(21:00)

12月12日(日)

池木屋山は名前がいい。しかし、台高主稜線のほぼ中間に位置していてなかなか訪れるチャンスがないが、特別に思い出のある山である。約20年前に奈良山岳会に同期で入会したI氏の思い出だ。
ほぼ同年輩であり山行の好みも似通っていたいたので一緒に行く機会が多かった。ところが会社の傾斜で急に山から遠ざかることになった。そして、漸く落ち着き二年後に再び山を開始した。I氏の要望で選んだ山が池木屋山である。テント泊の火を囲み、二年間の積もる話に再会を喜びあったが、一週間後にあっけなく、急死した思い出の山だ。
この山へは宮の谷林道から入るのが一般的である。I氏とは野江股の頭〜東尾根からピークを踏み宮の谷林道へ下山するルートを取った。
しかし、このルートは高滝の高巻きや、急峻な登りなどで積雪期は避けた方がよい。今回は冬季であるので最近使用される北股林道をとることにした。事前に、林道の通行や崩落個所の状況などの情報を収集して、大丈夫であることが分かった。
林道終点の手前1.5キロ辺りで林道がほとんど崩落している。そこから登山口までは40分の歩行だが途中の林道も荒れていた。林道の正面にひときわ高い山が見える。後で分かったが奥ノ平峰である。
奥ノ平峰の南西に緩やかな尾根が下っている。この尾根を登るんだろうと見当をつけ登山口へ来る。緩やかな尾根方向を目指して登り出した。落葉した雑木林のルートであり、小春日和の木漏れ日を受けながらの登りは、歯を食いしばるほどではないが、今日は、新しい冬靴の筆おろしである。
いつものような調子で歩けない。上部は尾根筋の景観はなくなり広い斜面になり方向を丁寧にチエックしながら奥ノ平峰のピーク近くの稜線にでた。快晴で素晴らし展望が開ける。
奥の迷峰から明神岳、国見岳や檜塚への稜線が手に取るようだ。無風、快晴、ぽかぽかの日和。
迷岳のピークがひときわ目を引く。小ピークを何回か越えて待望の池木屋山に着く。
崩落個所から約4時間要している。冬の日ぐれは早い。1時半出発の予定で昼食の休憩にする。
靴を履き直したり記念写真を撮ったりしていると出発が1時40分になった。下り3時間と見込み4時半の明るい内に着くと考えたが、気持ちが少し急ぎ焦っていたのかもわからない。
「こちらですよ」との優しい声に誘われて歩きだした。慎重さが欠落していた。そのルートは台高主稜線へのルートだった。大台の山並みを撮っている間に、随分下りている。急いで追いつくがルートがおかしいと感じて地図で確認すると間違いだった。時間にして6〜7分のロスだ。
ピークに戻らずに池木屋山の腹を巻いて南西尾根から北西尾根へショートカットしたが扇のように末広がりの斜面は枯葉で滑りやすく結構なアルバイトを要した。
奥ノ平峰から南西方向に広い斜面を下りて行った。途中から少し北寄りにルートがそれたようだ。
下に林道が見えていたし登ってきた尾根との位置関係も分かっているのでそのまま下山することにした。
ところが、所々に急峻な斜面もあり枯葉が積り着地の土面が見えない。柔らかい斜面で垂直に立たないと土が滑り出す。慣れていないH嬢は恐怖心で動けなくなってしまった。シュリンゲのバンドをしてカラビナで縛り少し長めのシュリンゲで確保しながらストースローで斜面を下った。
ルートを外れているので、日暮れの気配に気をもみながら慎重に下り、登山口近くで朝登った平らな台地に出た。ランプが無くとも何とか歩ける状態であったが林道へ下りた時は暗かった。その後は林道をランプの明かりを頼りに40分歩き9時間のハイキングを終えた。

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